2010年12月31日金曜日

McCLUSKEY 「A Long Time Coming」




McCLUSKEY
「A Long Time Coming」
(GRT/CANADA/78)





JEFF & MIKE PORCARO、STEVE LUKATHERというTOTOのメンバーが参加している楽曲がありAORファンの間では隠れた名作とされていたらしいカナダのシンガーソングライター唯一のアルバム。

"A Long Time Coming"にドラムブレイク。

"Lady Of The Night"も少々クサめですが良い曲です。





MSA

MANEIGE 「Libre Service-Self Service」




MANEIGE
「Libre Service-Self Service」
(POLYDOR/CANADA/78)





カナダのプログレッシブロックグループの4THアルバム。

プログレですが難解な内容ではなく、解りやすいジャズロックサウンドです。

"Les Petonecles"にドラムブレイク。





MSA

MARCUS MILLER「Suddenly」




MARCUS MILLER
「Suddenly」
(WARNER BROS./US/83)





ジャズベーシストに出自を持つMARCUS MILLERのデビューアルバム。

ベース以外にもあらゆる楽器をマスターし、またプロデューサーとしても盟友LUTHER VANDROSSを始め数多くの作品に携わった天才です。

本作も前2回に紹介したBERNARD WRIGHTやLENNY WHITE同様フュージョンを発展させたファンクアルバムですが、この中では一番ソウル寄りな内容です。

メロウな"Much Too Much"はJAY-Z"Can't Knock The Hustle"ネタです。

余談ですがBERNARD、LENNY、MARCUSは皆ニューヨーク生まれで、80年代後半に3人でJAMAICA BOYSなるグループを結成します。ちゃんと聴いたことないですが...





MSA

TWENNYNINE featuring LENNY WHITE 「Best Of Friends」




TWENNYNINE featuring LENNY WHITE
「Best Of Friends」
(ELEKTRA/US/79)





ジャズドラマーLENNY WHITE率いるグループTWENNYNINEのグループ名義での1STアルバム。

DON BLACKMANもメンバーとして参加しています。

本作も前回紹介したBERNARD WRIGHT同様フュージョン寄りのファンクアルバムです。

ヒットした"Peanuts Butter"などファンクもカッコ良いですが、JUST BLAZEがMEMPHIS BLEEK featuring JAY-Z"Dear Summer"で使ったDON BLACKMANのペンによるメロウな"Morning Sunrise"が素晴らしいです。

因に"Morning Sunrise"はWELDON IRVINEの「THE SISTERS」というアルバムにも収録されていますが、同年リリースの上、そちらにもDON BLACKMANが参加しているので、どちらがオリジナルなのか判りません。どっちでもええですが。





MSA

BERNARD WRIGHT 「Nard」




BERNARD WRIGHT
「Nard」
(GRP/ARISTA/US/81)





ジャズに出自を持つキーボーディストBERNARD WRIGHTのデビューアルバム。

プロデュースは「GRP」のボスDAVE GRUSINとLARRY ROSENのコンビ。

SNOOPやED O.Gネタとしても有名な"Haboglabotribin'"などのファンク系から、こちらもネタになっている"Spinnin'"などのメロウ系までフュージョンとファンクをミックスしたサウンドがカッコ良い名作です。

確か、KON & AMIRのAMIRもオールタイムベストアルバムの一つに挙げてたような気がします。





MSA








2010年12月29日水曜日

STEVIE WOODS 「The Woman In My Life」




STEVIE WOODS
「The Woman In My Life」
(COTILLION/US/82)





2NDアルバム。

メロウな"In Way Over My Heart"はALCHEMISTプロデュースPRODIGY"The Dough"ネタ。

他にはアップの"Into The Light"が良い感じです。





MSA

STEVIE WOODS 「Take Me To Your Heaven」




STEVIE WOODS
「Take Me To Your Heart」
(COTILLION/US/81)





何とRUSTY BRYANTの息子(妾の子?)らしいシンガーのデビューアルバム。

その黒白つかぬ見た目同様ソウルとして聴くと相当薄めです。

私の感覚ではAOR的なポップスアルバムとしてカテゴライズされる内容です。

メロウな楽曲が良いですが、特に"Fly Away"が素晴らしいです。





MSA

RAY WILLIAMS 「It's Been A Long Time」




RAY WILLIAMS
「It's Been A Long Time」
(VASKO/UK/78)





グレナダ出身のカリプソ系シンガーの作品。

カリプソと言っても内容はとても緩いポップス/ソウルといった感じで南国色は薄めです。

"Maria And The Vicar"にドラムブレイク。






MSA

2010年12月26日日曜日

JAMES GILSTRAP 「Love Talk」




JAMES GILSTRAP
「Love Talk」
(ROXBURY/US/76)





前作に引き続きWES FARRELLプロデュース、GENE PAGEアレンジによる2NDアルバム。

全部で4曲しか収録されていませんが、TODD RUNGREN"Hello It's Me"のカヴァーを除きDEE ERVINが曲作りに関与しているので前作よりソウル色が強くなり前作より内容は良いと思います。

"Move Me"はBIG L"Flamboyant"で使われたナイスミディアム。





MSA

JIM GILSTRAP 「Swing Your Daddy」



JIM GILSTRAP
「Swing Your Daddy」
(ROXBURY/US/75)





ジャンルを問わず数々の作品にバックシンガーとして参加しているシンガーのデビューアルバム。

本当にこの人の名前は色々なアルバムにクレジットされています。それだけ実力はあったんでしょうが70年代にソロアルバムは2枚しか残せていないということはスター性がなかったんでしょう。

本作のプロデュースはWES FARRELLとKENNY NOLAN。アレンジこそGENE PAGEですが、ロック方面にアピールしたかったんでしょうか。「MOTOWN」ナンバーを3曲かヴァーしてたりしますが、正直中途半端。まあこれじゃ売れないでしょう。

LAMONT DOZIDERのオリジナルはJUST BLAZEが使ったで有名な"Put Out The Fire"はそこそこナイス。BUCKWILDはこっちのヴァージョンを使ってました。





MSA

GENE HARRIS 「Hot Lips」




GENE HARRIS
「Hot Lips」
(JAM/US/?)





前回紹介したARNOLD STERLINGと同じく「JAM」からリリースされた大御所ピアニストの作品。

"Hot Lips"にドラムブレイク。

色々なアーティストに演奏されているBERNARD IGHNER作"Everything Must Change"は日本のラップネタになった小洒落たヴァージョンです。





MSA

ARNOLD STERLING 「Here's Brother Sterling」




ARNOLD STERLING
「Here's Brother Sterling」
(JAM/US/?)





ワシントンD.C.のインディーレーベルからリリースされた、ボルチモアのジャズシーンの発展に重要な役割を果たしたらしいサックス奏者の初リーダー作。

内容は良くも悪くも普通のフュージョンジャズです。

FREDDIE HUBBARDで有名なBERNARD IGHNER作"Super Blue"にドラムブレイク。





MSA

2010年12月24日金曜日

ESCORTS, THE 「3 Down 4 To Go」




THE ESCORTS
「3 Down 4 To Go」
(ALITHIA/US/74)





前作に続きGEORGE KERRがプロデュースした2NDアルバム。

個人的には普通のソウルグループっぽく洗練されたこっちの方が好みです。

"I Can't Stand (To See You Cry)"は一応J.DILLAネタです。





MSA

2010年12月23日木曜日

ESCORTS, THE 「All We Need Is Another Chance」




THE ESCORTS
「All We Need Is Another Chance」
(ALITHIA/US/73)





塀の中の懲りない面々の代表的グループの1STアルバム。

本作はGEORGE KERRがプロデュースしているだけあって完成度も高いです。





MSA

2010年12月21日火曜日

POWER OF ATTORNEY, THE 「From The Inside...」




THE POWER OF ATTORNEY
「From The Inside...」
(POLYDOR/US/74)





塀の中の懲りない面々。

昔からソウルファンにはスロウが評価されていた見たいで、それなりに良いです。

ファンク曲はレアグルーヴ方面で評価されているみたいですが、個人的にはグッときません。

好みの問題ですが、基本的に素人集団なんでこんなもんでしょう。





MSA

2010年12月20日月曜日

HOT BUSH 「S/T」




HOT BUSH
「S/T」
(APA/US/80)





「TK」傘下のレーベルからリリースされたファンクグループ唯一のアルバム。

典型的なマイアミスタイルの軽快なファンクナンバーが並びます。

唯一のメロウナンバー"Tell Me That You Will"が最高です。





MSA

2010年12月19日日曜日

MICHELE WHITE 「Sweet Innocent」




MICHELE WHITE
「Sweet Innocent」
(SUNSHINE SOUND/US/78)





「T.K.」傘下の「SUNSHINE SOUND」からリリースされた女性シンガーの作品。

ギターでBOBBY CALDWELLも参加しています。

その見た目と同様かなり薄めの内容です。

ソウルとして聴いたら確実に肩透かしを喰らいますが、軽やかなサウンドにロリータヴォイスが相俟ってAORとして聴くと非常に気持ち良く聴ける好作です。





MSA

2010年12月18日土曜日

SOUTH FUNK BOULEVARD BAND 「S/T」




SOUTH FUNK BOULEVARD BAND
「S/T」
(CRAZY CAJUN/US/78)





HUEY P. MEARUXプロデュースによるファンクグループの作品。

「CRAZY CAJUN」なので内容は期待できませんが、これはまだマシな方でしょう。

"Honey Bee"にドラムブレイク。

昔「BIG DADDY MAGAZINE」にてSOULMANがDJ FUSION UNLIMITEDにインタビューした際、前回紹介したSTONE THE CROWSと共に名前が挙っていたので必死で探した一枚です。





MSA

2010年12月17日金曜日

STONE THE CROWS featuring MAGGIE BELL 「S/T」




STONE THE CROWS featuring MAGGIE BELL
「S/T」
(POLYDOR/US/73)





3枚のオリジナルアルバムと1枚のライブアルバムを残すスコットランド出身のブルースロックバンドの解散した年にリリースされたUSプレスの編集盤。

2NDアルバムに収録されている"Mad Dogs And Englishmen"にドラムブレイク。





MSA

2010年12月16日木曜日

KONCZ ZSUZSA 「Jelbeszed」




KONCZ ZSUZSA
「Jelbeszed」
(PEPITA/HUNGARY/?)





ハンガリーの女性シンガーの7TH(?)アルバム。

"He Mama"にドラムブレイク。





MSA

2010年12月15日水曜日

KONCZ ZSUZSA 「Szerelem」




KONCZ ZSUZSA
「Szerelem」
(QUALITON/HUNGARY/?)





ハンガリーの女性シンガーの2NDアルバム。

"Visz a Vonat"にドラムブレイク。





MSA

2010年12月13日月曜日

O.S.T. (QUINCY JONES) 「The Hot Rock」




O.S.T. (QUINCY JONES)
「The Hot Rock」
(PROPHESY/US/72)





我敬愛する作家D.E. ウエストレイク傑作小説を映画化した作品のサントラ。

余談ですが原作は主人公ジョン・ドートマンダーを中心とする泥棒仲間のドタバタを描いたユーモア溢れる犯罪小説で、このドートマンダーシリーズの中でも代表作に挙げられる作品です。
ドートマンダーものも含めウエストレイクの翻訳されている作品は大体読んでますが本当に面白いです。
因に映画自体は未見なんですが、主演のロバート・レッドフォード、個人的にはドートマンダーのイメージと合わないんですよねー。シュッとし過ぎと言うか。私のイメージでは「ミッドナイトラン」の時のデ・ニーロかな。ちょっと枯れた哀愁を漂わせる2.8枚目くらいの感じです。

話がだいぶ逸れてしまったので元に戻すと、音楽を手掛けるのは最近ニューアルバムをリリースした巨匠QUINCY JONES。

DIAMONDやBEATNUTSら結構ネタにも使われている作品ですが、"Main Title"イントロのドラムソロがLLOYD BANKSの最新アルバムに収録されているRAEKWONをフィーチャーした"Sooner Or Later"のドラムブレイクとして使われています。
パッと聴きブレイクとして使おうとは思わない感じなんでこの使い方にはヤラレました。
このLLOYDの曲をプロデュースしているトロントのFRANK DUKESには一度会ったことがあるんですが、小柄で童顔の日本の大学生みたいなナイスガイでした。その時は「今度でるJOELL ORTIZのアルバムに参加してる」って言うてて、それすらホンマかよー(ホンマでした)って感じだったんですが、出世してますなー。





MSA

2010年12月12日日曜日

THIJS VAN LEER 「O My Love」




THIJS VAN LEER
「O My Love」
(PHILIPS/HOLLAND/75)





オランダを代表するプログレバンドFOCUSのヴォーカル/オルガン/フルートなどを担当していたTHIJS VAN LEERの2NDソロアルバム。

"Street Rondo"にドラムブレイク。





MSA

2010年12月11日土曜日

WILLIE HENDERSON AND THE SOUL EXPLOSIONS 「Funky Chicken」




WILLIE HENDERSON AND THE SOUL EXPLOSIONS
「Funky Chicken」
(BRUNSWICK/US/70)





シカゴソウルシーンの最重要プロデューサー/アレンジャーの一人WILLIE HENDERSON唯一のアルバム。

PETE ROCK & CL SMOOTHネタの"Soulful Football"を筆頭にソウルフルなインスト/セミインストナンバーが並ぶ名作。





MSA

2010年12月10日金曜日

GREGORY JAMES EDITION 「Prophets Of Soul」




GREGORY JAMES EDITION
「Prophets Of Soul」
(DAKAR/US/73)





キーボーディストGREGORY JAMES率いるグループが「DAKAR」に残した作品。

プロデュースはWILLIE HENDERSON。

オリジナル、カヴァーを織り交ぜジャズともソウルともつかぬインストナンバーで構成されています。

KRS-ONEネタにもなっているBILL WITHERSカヴァー"Ain't No Sunshine"がグレイト。





MSA

2010年12月9日木曜日

BOHANNON 「Stop & Go」




BOHANNON
「Stop & Go」
(DAKAR/US/72)





「MOTOWN」などでセッションドラマーをやっていたHAMILTON BOHANNONが「BRUNSWICK」傘下のCARL DAVISのレーベル「DAKAR」からリリースしたデビューアルバム。

"Singing A Song For My Mother"と"Save Their Souls"がネタとして有名です。





MSA

2010年12月8日水曜日

LOST GENERATION, THE 「Young, Tough And Terrible」




THE LOST GENERATION
「Young, Tough And Terrible」
(BRUNSWICK/US/70)





2NDアルバム。

PERSUADERS"Thin Line Between Love And Hate"などのカヴァーも収録していますが、自作の"This Is The Lost Generation"と"She Is Funky"がベストでしょうか。

1STに引き続き内容は凄く良いのですが、強力な個性に欠けるような気がします。
そこら辺が先輩CHI-LITESみたいに長続きしなかった理由なんでしょうね。





MSA

2010年12月7日火曜日

LOST GENERATION, THE 「The Sly, Slick And The Wicked」




THE LOST GENERATION
「The Sly, Slick And The Wicked」
(BRUNSWICK/US/70)





LOWRELL SIMONが在籍したシカゴのヴォーカルグループのデビューアルバム。

タイトル曲はNAS「It Was Written」のアルバムイントロで使われた名曲。

JAY-Z"Empire State Of Mind"で使われたMOMENTS"Love On A Two Way Street"やDELFONICS"Didn't I Blow Your Mind"などのカヴァーも含め個人的には非常に良いアルバムだと思います。





MSA

2010年12月6日月曜日

ARTISTICS, THE 「The Articulate Artistics」




THE ARTISTICS
「The Articulate Artistics」
(BRUNSWICK/US/?)





60年代初頭から作品を残すシカゴのヴォーカルグループの「BRUNSWICK」での2枚目、通算3枚目のアルバム。

プロデュースはCARL DAVIS、アレンジはSONNY SANDERS。

素晴らしいノーザンダンサーが揃っています。

"Hard To Carry On"にドラムブレイク。

この曲はシングルもリリースされています。





MSA

2010年12月5日日曜日

AMON DUUL II 「Only Human」




AMON DUUL II
「Only Human」
(STRAUD/GERMANY/78)





ドイツはミュンヘンにてポリティカルな問題意識でコミューンを作ったアーティスト集団AMON DUULから音楽を追求するために分裂したグループの78年作。

"Kismet"はDR.DREネタにもなっているドープナンバーです。





MSA

2010年12月3日金曜日

AMON DUUL II 「Almost Alive」




AMON DUUL II
「Almost Alive」
(NOVA/GERMANY/77)





ドイツはミュンヘンにてポリティカルな問題意識でコミューンを作ったアーティスト集団AMON DUULから音楽を追求するために分裂したグループの77年作。

"One Blue Morning"にドラムブレイク。





MSA

AMON DUUL II 「Hijack」




AMON DUUL II
「Hijack」
(ATCO/US/74)





ドイツはミュンヘンにてポリティカルな問題意識でコミューンを作ったアーティスト集団AMON DUULから音楽を追求するために分裂したグループの74年作。

"I Can't Wait"にドラムブレイク。





MSA

2010年12月2日木曜日

DYNAMICS, THE 「What A Shame」




THE DYNAMICS
「What A Shame」
(BLACK GOLD/US/73)





アルバムを2枚残すデトロイトのヴォーカルグループの2NDアルバム。

本作も昔からソウルファンには人気の高い名盤です。

人それぞれレコードとの巡り合わせというのがあると思いますが、私はこのグループの1stアルバムとは全く巡り会えません。





MSA

2010年12月1日水曜日

SOLID SOLUTION 「Loving You」




SOLID SOLUTION
「Loving You」
(SILVER SPOON/US/78)





昔からソウルファンには有名なレコードのわりには、詳細がよく解らないデトロイトのマイナーグループ。

モダンファンにも人気があるみたいですが、個人的にはスロウの"Once You Fall In Love"がベスト。





MSA